[6月3日]奈良 神功皇后狭城盾列池上陵 正辰祭

[6月3日]
奈良
神功皇后狭城盾列池上陵 正辰祭
毎年6月3日、奈良の神功皇后狭城盾列池上陵で斎行される、正辰祭にお參りさせて頂きました。
女性の身をもつて國内争亂の根本を絶つため三韓征伐を興し、結果として大陸との交通が開け、我が國の文化が畫期的に發展していきます。敗戰前の教科書には必ず載つてゐて小學生から誰でも知つてゐたお一人が神功皇后でした。
日本武尊が征伐したはずの熊襲が、何故また背いたのか。神功皇后は早くから熊襲に後援者があることを看破し、夫・仲哀天皇にまづ新羅を攻め給へとご注進されたのではないか。明治時代の一大盛事であつた韓國併合に投影して、日韓本来の関係を地政學の上から明らかにしていく學習を、敗戰までは小學生が、神功皇后の御事績を通じて學んでゐました。
■ 主要參考資料・引用文献書目
『学校用日本史略. 韓国の併合と国史』森孫一郎 明治20年 文栄閣
『朝鮮通史』林泰輔 大正1年 富山房






今日の歷史教科書では、神武天皇も日本武尊も仁徳天皇も素つ飛ばして、いきなり推古天皇が登場しますが、敗戰までは小學生がまず學ぶ歷史上の女性といへば、天照大神に次いで神功皇后でした。明らかな誤りも多い支那の『魏志倭人傳』に一行だけ出てくる卑弥呼などは、まず扱はれてゐません。女性の身として當時すでに外國の事情を知り、熊襲との関係を見抜く明察をお持ちであつた神功皇后の御事績は、日本の女性はどうであつたかを考察する上でも缼かすことのできない機會になつてゐます。
■ 主要參考資料・引用文献書目
『日本の女性』下田歌子 大正2年 実業之日本社
『古代女性史論』井上芳郎 昭和2年 岡書院

國際關係と女性史に加へ、武内宿禰といふ忠臣の存在も忘れることができません。明治22年から敗戰まで、半世紀以上も紙幣に採用されてゐたのが武内宿禰でした。福沢諭吉の一萬圓札は昭和59年から令和6年に新紙幣になるまで36年間採用されることになりますが、紙幣の顔の歷代最長は依然として武内宿禰です。宿禰は姓(カバネ)ですから、何代にも渡つて、5代の天皇に300年以上もお仕へしたのではないか。一世を超越して「家を繼ぐ」ことが、初めて印象付けられるのが武内宿禰であり、紙幣にもなつて現代生活に繋がつてゐました。
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斯様に、神功皇后を教へなくなつて失つてゐる學びの機會は大きいのですが、世間の風潮に左右されることなく、神功皇后陵では毎年、命日祭に當る正辰祭が粛々と斎行されてゐます。今後も可能な限りお參りさせて頂きたいと思ひます。暑きにつけ寒きにつけ祭典を執り行なつてくださつてゐる宮内庁職員方はじめ、神功皇后を御祭神の一柱としてお祀りする住吉大社の髙井道弘宮司にも感謝申し上げます。
■ 主要參考資料・引用文献書目
『皇陵巡拝』安達利介 大正10年 皇陵巡拝會




開催概要
開催日時 | 毎年6月3日 ※週末の場合は前の平日 午前10時00分 |
所要時間 | 30分前後 |
料金 | 無料 |
服装 | 和装 洋装(男性は背廣ネクタイ着用、女性はそれに準ずる格好) 祭典が行はれますので、神様に失禮のない服装にてお願ひ致します |
いざ、日本の傳統へ – Touch NIPPON –
ギネスブック公認の世界最古の國・日本。その建國の地・奈良と、千年の都・京都にある宿泊施設[はる家]では、築百有餘年の町家に受け繼がれた日本の傳統文化をお届けしたいと願つてをります。では、日本の傳統文化が受け繼がれた姿とは、具體的にどのやうな姿ですかと問はれれば、それは各家庭に神棚が祀られるやうになつた姿であらうと[はる家]は考へてゐます。史蹟探訪の他、神社清掃奉仕など、年間を通じて様々な祭典に奉賛する機會を通じて、日本の傳統文化に親しんで頂けましたら幸ひです。
奈良の春日大社の參道で創業した[はる家]は、三社託宣(特設サイト)ゆかりの春日大社と石清水八幡宮。大和國一之宮の大神神社、山城國一之宮の上賀茂神社と下鴨神社。石上神宮や奈良縣護國神社などで崇敬會等に奉賛してゐます。地域の氏神神社で傳統行事に參列するなど貴重な學びの機會を頂いてゐますが、[はる家]が公式サイト等で発表する内容は[はる家]が独自に責任を負ふものであり、神社関係團體とは一切関係ありません。




はる家 東山
築百有餘年の京町家、職住一體の「表屋造り」を傳へる[はる家 東山]。京都驛から地下鐡十五分、年間千二百萬人以上が訪れる京都東山に位置し、清水寺、祇園、南禅寺ほかへ徒歩圏内。朝晩は白川の小川沿ひを歩く清々しい散策をお楽しみ頂けます。
所在地:〒605-0026 京都市東山区古川町542番地4
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はる家 梅小路
築百有餘年の京町家四棟が隣り合ふ[はる家 梅小路]。京都驛から程近く清水寺、祇園、金閣寺ほかにバス一本。町家ならではの「通り庭」があり、坪庭、出格子、圓窓、縁側など傳統的な京都の佇まひを傳へます。
所在地:〒600-8834 京都市下京区和気町1番地12
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はる家 ならまち
築百二十年を超える奈良の庄屋屋敷。日本庭園、家族風呂、縁側つき客室など傳統的な日本家屋の佇まひを傳へます。歴史的な町並み「ならまち」に位置し、奈良公園、大佛殿ほか五つの世界遺産に徒歩圏。奈良驛からバス八分(徒歩十五分)。
所在地:〒630-8342 奈良市南袋町31番地4
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