[特集]子供たちに傳へたい お正月 のこと
子供たちに傳へたい「お正月」のこと
数へ年
私たちの國では、昔から「数へ年」といつて、お母さんのお腹の中にゐた時から数へ始めて、元旦に日本國民みんなで一緒にお誕生日を迎へます。元日は日本人みんなのお誕生日なのです。七五三も、厄年も、全て「数へ年」で数へます。お正月に各家庭に訪れるとされる歳神様や、日本全國の神社で行なはれる歳旦祭に「歳」の字が用ゐられるのは意味のあることで「数へ年」の考へ方に拠ります。
個人的なものになつてしまひがちな誕生日ですが、日本古来の考へ方では、日本人が総出で祝福し、お互ひの健康と無事を祈り合ふ記念日とされてきました。お正月に親戚が集まつて、「幾つになつたの?」と訊かれたら、数へ年を訊かれてゐますので、「数へで○歳」と答へませう。日本人はひとつの家族と考へられてゐて、一人一人が國の寶であり、1,000年以上も前の仁徳天皇の御代からずつと「大御寶」と呼ばれてゐます。會社でも「社員は家族」といつて、日本をよりよい國にしていくために、心を一つにして働いてゐます。なにも遠い昔の話ではなく、現在でも私たちの國では、國のことを特に「國家」と呼んでゐます。
四方拝と十日えびす
元日早朝には「四方拝(しほうはい)」といつて、天皇陛下が天地四方を拝される儀式が行はれてゐます。わかりやすく言へば、「この世で起こる様々な困難は、全て私が引き受けますので、國民をお守り下さい。」と、天地の神様、ご先祖様に祈られてゐます。私たちの國では、天皇と國民は一體であり、天皇は國民のために人生を捧げ、國民は天皇のために「君が代」を歌い、ご長寿を祈ります。かうして君臣一體となり、元旦に一緒に歳を重ねて、お正月に「明けましておめでとうございます」と言ひ合つてゐます。何がめでたいのかと言へば、誕生日がめでたいのであって、”HAPPY NEW YEAR!”とは意味が違ひます。”HAPPY NEW YEAR!”は、ただ単に「NEWなYEARでHAPPAYだよね」と言つてゐるだけですが、社長と社員総出で10日に「十日えびす」にお参りし、よい一年にしようと決起するのも、4月や5月ではダメで、お正月でないといけないのは、「数へ年」の感覚があるからです。
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ひとつの家族のやうな國づくりをしようといふ理想を象徴する言葉として「八紘一宇(はつこういちう)」と言います。残念ながら、大東亜戦争後に占領軍が行なつたWGIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)、神道指令、教職追放令などの影響が長く尾を引き、戦後70年を過ぎた今も、「八紘一宇」の精神を、軍國主義や全體主義と思ひ込まされてゐる人達が、特にがゐます。
日本人が本来の日本の姿をわからなくなつてしまつてゐることは、核家族化が進行し、未婚・晩婚・離婚が増え、少子化が止まらない今日の社會問題の根本原因になつてゐるように思へてならないのですが、年に一回、必ず巡つてくるお正月を機會に、洋服のボタンの掛け違へを直すやうに、ピタッと合はせ直すことができます。
敗戦の影響を強く受けざるを得なかつた、戦後間もない世代の方は仕方がないとしても、テレビや新聞しかなかつた頃はともかく、インターネットが普及し、原文に直接触れられるやうになつた昨今では、事實に基づく歴史を學び直し、國家観を改めていく人が増えてきてゐます。
日本の神様を、わかりやすく言えば、ご先祖様のことです。「〜さん」「〜様」と呼ぶ、最上級の敬語が「〜神」です。自分の血縁だけでなく、後世のために尊い命を捧げられた、全ての方をご先祖様、みんなの神様として敬つてゐます。伊邪那岐命と伊邪那美命が日本の國土を生まれた後、人間をお生みになつたと『古事記』『日本書紀』に記されてゐることから、雷などの自然現象も含めて、大きな一つの家族と考へられてゐます。私たち日本人にとつて、自然と人間の間に垣根はなく、一體で、國土と國民は親戚関係にあります。
神様には寿命はなく、今も生きて、私たちに力を貸してくださつてゐると信じられてゐます。神様も人の親も同じことで、その切なる願ひが、國土も國民も総出で、お正月に私たちみんなの誕生日を祝福し、勇気づけ、励まして下さつてゐます。
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京都と奈良の傳統行事
毎月
リンクから各公式サイトをご覧いただけます。
■毎日※但し祭典執行日は行なわれません。
[奈良]春日大社 9:00 朝拝(朝拝スケジュール)
春日大社では毎日缺かさず、朝のお参りが行なはれてゐます。これを朝拝と呼び、神職の指導を受けながら豫約不要でどなたでも安心してご參加いただけます。「春日(かすが)」とは、「すがすがしい」の「すが」に、接頭語「か」が附いた言葉といわれます。奈良でとびきりの清浄を味はひに、ぜひ早朝にお参りを。
■毎月 初午の日 [京都]伏見稲荷大社 10:00 月次初午祭
■毎月 初卯の日 [奈良]大神神社 10:00 卯の日祭
■毎月 初辰の日 [京都]貴船神社 10:00 初辰祭
■毎月 第一日曜日[京都]地主神社 14:00 えんむすび地主祭り
1日 [京都]平安神宮 9:30 月首祭
1日 [京都]石清水八幡宮 10:00 月始祭
1日 [京都]上賀茂神社 9:30 月次祭
1日 [京都]下鴨神社 10:00 月次祭
1日 [京都]伏見稲荷大社 月次祭
1日 [京都]松尾大社 10:00 月次祭
1日 [京都]平野神社 10:00 月次祭
1日 [京都]北野天満宮 10:00 月次祭
1日 [京都]貴船神社 10:00 月次祭
1日 [京都]八坂神社 10:00 月次祭
1日 [京都]梅宮大社 9:00 月次祭
1日 [京都]吉田神社 9:00 月次祭
1日 [京都]由岐神社 9:00 月次祭
1日 [京都]愛宕神社 10:00 月次祭
1日 [京都]粟田神社 6:00 月次祭
1日 [京都]安井金比羅宮 11:00 月次祭
1日 [奈良]石上神宮 10:00 月次祭
1日 [奈良]橿原神宮 10:00 月次祭
1日 [奈良]奈良縣護國神社 10:00 月次祭
1日 [奈良]大神神社 10:00 月次祭
1日 [奈良]龍田大社 8:00 月次祭
1日 [奈良]廣瀬大社 7:00 月次祭
1日 [奈良]大和神社 月次祭
1日 [奈良]丹生川上神社 上社 朔旦祭
1日 [奈良]丹生川上神社 中社 月次祭
1日 [奈良]丹生川上神社 下社 月次祭
1日 [奈良]談山神社 10:00 月次祭
1日 [奈良]ならまち御霊神社 7:00 月次祭
11日 [奈良]橿原神宮 10:00 月次祭
15日 [京都]平安神宮 9:30 月次祭
15日 [京都]石清水八幡宮 10:00 月次祭
15日 [京都]松尾大社 10:00 月次祭
15日 [京都]貴船神社 10:00 末社祭
15日 [京都]八坂神社 10:00 月次祭
15日 [京都]梅宮大社 9:00 月次祭
15日 [京都]愛宕神社 10:00 月次祭
15日 [京都]粟田神社 6:00 月次祭
15日 [奈良]石上神宮 10:00 月次祭
15日 [奈良]奈良縣護國神社 10:00 月次祭
15日 [奈良]大神神社 10:00 講社崇敬会月次祭
15日 [奈良]大和神社 月次祭
15日 [奈良]丹生川上神社 上社 月次祭
15日 [奈良]ならまち御霊神社 7:00 月次祭
16日 [奈良]丹生川上神社 中社 月次祭
17日 [奈良]談山神社 10:00 月次祭
17日 [奈良]率川神社 10:00 月次祭
18日 [京都]吉田神社 9:30 月次祭
19日 [京都]平安神宮 9:30 月次祭
19日 [京都]石清水八幡宮 10:00 厄除開運交通安全祈願祭
21日 [京都]白峯神宮 月次祭 於:崇徳天皇御廟所
21日 [奈良]橿原神宮 10:00 月次祭
21日 [奈良]春日大社 10:00 旬祭
22日 [京都]由岐神社 9:00 月次祭
23日 [京都]愛宕神社 10:00 月次祭
25日 [京都]北野天満宮 10:00 月次祭 天神市(骨董市)
はる家 東山
築百有餘年の京町家、職住一體の「表屋造り」を傳へる[はる家 東山]。京都驛から地下鐡十五分、年間千二百萬人以上が訪れる京都東山に位置し、清水寺、祇園、南禅寺ほかへ徒歩圏内。朝晩は白川の小川沿ひを歩く清々しい散策をお楽しみ頂けます。
所在地:〒605-0026 京都市東山区古川町542番地4
[はる家 東山]のサイトを見る
はる家 梅小路
築百有餘年の京町家四棟が隣り合ふ[はる家 梅小路]。京都驛から程近く清水寺、祇園、金閣寺ほかにバス一本。町家ならではの「通り庭」があり、坪庭、出格子、圓窓、縁側など傳統的な京都の佇まひを傳へます。
所在地:〒600-8834 京都市下京区和気町1番地12
[はる家 梅小路]のサイトを見る
はる家 ならまち
築百二十年を超える奈良の庄屋屋敷。日本庭園、家族風呂、縁側つき客室など傳統的な日本家屋の佇まひを傳へます。歴史的な町並み「ならまち」に位置し、奈良公園、大佛殿ほか五つの世界遺産に徒歩圏。奈良驛からバス八分(徒歩十五分)。
所在地:〒630-8342 奈良市南袋町31番地4
[はる家 ならまち]のサイトを見る
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電話でのご豫約・お問ひ合わせ
はる家 總合豫約 075-533-3310(8:30-14:30|16:00-21:00)