夏休みに!鹿と大仏と古墳。 若草山 で深呼吸。

鹿と大仏に並ぶ奈良のシンボル、若草山。

地元は元より、近畿圏内の保育園・幼稚園児から大人まで広く愛されている場所です。1月には1日で4万人以上が訪れる「山焼き」が行われています。

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▲若草山「山焼き」の様子をレポートした記事はこちら:山の丸焼き!花火と「どんど」と国立博物館の夜間公開。盛り沢山すぎる1日

古都・奈良を一望できる見晴らしが人気の、若草山。

山全体が芝生で覆われ、三つの笠を重ねたようなので「三笠山」とも呼ばれる山。大仏で有名な東大寺から徒歩7分、鹿で有名な春日大社から徒歩10分で訪ねることができます。

大仏

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標高2,932mの信州の白馬岳・標高1,592mの熊本県の阿蘇山などと比べると、標高342mの若草山は、5歳の女の子でも簡単に登ることができます。

そんな国内外を問わず多くの人を惹きつける若草山の魅力を探りに、よく晴れた日を選んで訪ねてみました。

若草山

若草山を登る体験はとてもユニークです。

お水取りで有名な東大寺の二月堂。百人一首に「このたびは、ぬさもとりあえず手向山」と詠まれた手向山八幡宮の隣りにある登山口からスタート。

若草山▲ずっと道中を見守ってくれる奈良の鹿は、春日大社の神様のお使いなのだそう。

ゆるやかな勾配の石段を登っていきます。

若草山▲「三笠山」とも呼ばれる若草山。「笠」が名前に付く山は、古墳であることが多いのだそう。

若草山▲なんと山の上にはお茶屋さんがありました。

こんな開放的な山はいつからあるのでしょうか。

「むさし野はけふはな焼きそ若草のつまもこもれり我もこもれり、と、『伊勢物語』に詠まれた当時、既に「山焼き」が行われていた」

そう教えてくれたのは、吉田東伍文学博士の『大日本地名辞書・上方』。

▲明治33年に出版された『大日本地名辞書』

鶯(うぐいす)の春になるらし春日山かすみたなひく夜目に見れとも

『万葉集』には「春日山」の名前で登場していることもわかりました。

自然も歴史も文学も古墳もある若草山

鹿さんに見守られるように、歴史の中を、文学の世界を歩いた先には、鶯塚(うぐいすづか)古墳」という古墳もあります。

若草山

若草山

若草山の登山は事前予約不要。一重目までであれば、ふらりと立ち寄っても30分程度で戻ってくることも可能です。気軽に行けるのも人気の理由の一つかもしれません。

若草山

若草山▲5歳の女の子の後ろに、有名な大仏殿が映っています。

若草山の登山は、ガイドさんが引率して巡るようなツアーではなく、登山者が自分のペースでコースを選んで順路通りにまわれるセルフ式。

若草山

万葉集に詠まれた姿を見たり触れたりすることで、訪れた人も興味や愛着が湧きます。

万葉集を知らない海外からの方でも、1,300年前から、ずっと受け継がれてきた姿にはやはり、老若男女を問わず心動かされるようです。

若草山の自然と歴史が溶け合った景色、ぜひ現地で体感してみてください。

若草山

〒630-8211 奈良市雑司町
●お問い合わせ先:奈良公園事務所:0742-22-0375
●登山可能期間:3月第3土曜日~12月第2日曜日09:00~17:00
●入山料:大人(中学生以上)…150円。小人(3歳以上)…80円

[はる家 ならまち]から徒歩40分

はる家 ならまち

築百二十年を超える庄屋屋敷の町家。日本庭園、家族風呂、縁側つき客室など伝統的な日本家屋の佇まいを伝えます。昔ながらの町並みが魅力の「ならまち」に位置し、奈良公園、大仏殿ほか五つの世界遺産に徒歩圏。奈良駅からバス八分(徒歩十五分)。
所在地:〒630-8342 奈良市南袋町31番地4
https://yado-haruya.com/