[特集]京都 刀剣探訪 北野天満宮「鬼切丸」
北野天満宮
全國に12,000余りある天満宮の総社・北野天満宮。天暦元年(947)創建以来、1,000年を超える歴史があり、初詣の期間だけで毎年50万人が訪れます。学問の神様として知られる御祭神・菅原道真公のお誕生日と薨去(こうきょ)された日に当たる毎月25日には、月次祭(つきなみさい)が行なわれ、境内で開催される西日本最大規模の骨董市「天神市」には毎月20万人を超える参詣者が訪れます。
とっておきの體験をする[京都編]
[1日目]京都 伏見稲荷大社 稲荷山登拝
[2日目]京都 愛宕山 台所の神様
[3日目]京都 磐長姫の縁結び 貴船神社
[4日目]京都 賀茂御祖神社(下鴨神社) 早朝參拝
[5日目]京都 刀剣探訪 北野天満宮「鬼切丸」
[6日目]京都 霊山護國神社 幕末維新の招魂社
とっておきの體験をした後は
[はる家 東山]
舞妓さん藝妓さんに會へる祇園と先斗町に徒歩でお出掛け頂けます。
[特集]ご當地の名物料理を頂く 山本珈琲
[はる家 梅小路]
京野菜の食べ放題のお食事と、源泉掛け流しの名銭湯をお楽しみ頂けます。銭湯お出掛けに限り無料で自轉車をご利用頂けます。
撫で牛
[はる家]が特にご紹介したいのは、「撫で牛」の置物。北野天満宮で受けることができます。お守りとは異なりますので、1年ごとに求め直す必要はありません。勉強していて夜中に眠たくなつてきた時。つひ気が散りさうになつた時。弱気になつた時。机の上に一體の「撫で牛」があれば、撫で撫でするだけで、気持ちを切り替えることができます。お子様が小さい頃から親しみの持てる「牛」のデザイン。代々受け継いでいく内には、境内にある「撫で牛」と同じように、ツルツルになっていくかもしれません。一家に一台ではありませんが、まだお持ちでない方は、ぜひお早めに、一家に一體「撫で牛」を。
北野天満宮と上七軒の関連行事
北野天満宮に関連して、京都最古の花街・上七軒(かみしちけん)の舞妓・芸妓の催しや、宝物殿の名刀「鬼切丸」の公開など、年間150日を超える伝統行事があります。およそ3日に1回の間隔で北野天満宮を参詣するスケジュールを入れ、何もない日は他の場所を訪ねるようにすると、京都旅行のよい計画を立てることができます。
[1月2日-4日]京都 北野天満宮 筆始祭と天満書
[2月初旬-3月中旬]梅苑公開 約40日間
[6月1日]京都 北野天満宮 雷除大祭
[7月1日-9月5日]京都 上七軒 ビアガーデン 公式サイト
[毎月21日・25日]京都 東寺 – 弘法市 北野天満宮 – 天神市
■宝物殿
開館日:縁日(毎月25日)、観梅・青もみじ・紅葉シーズン、1月1日、12月1日
開館時間:9時~16時
料金:一般800円、中・高校生400円、こども250円(未就学児童無料)*修学旅行生250円
北野天満宮の「参拝順序」
北野天満宮に限らず、神社には参拝作法とは別に、参拝順序があります。他の神社であれば多少は許容されるかもしれませんが、北野天満宮に限っては、受験祈願などの特別に大切な機会に参拝される場合が多く、参拝順序を知らないでお詣りされては誠にもったいないので、ぜひご一読ください。
参拝順序を守らず、いきなり本殿に行って、言いたい放題を言って、合格祈願などの人生の大切なお願い事を叶えてもらおうなどとは、落ち着いて考えてみれば、あまりに虫が良すぎました。鳥居のくぐり方に始まり、手水の仕方、拝礼作法など「参拝作法」を守ることは勿論、「参拝順序」の礼を尽くしてこそ、はじめて願いも届くというものかもしれません。
北野天満宮の参拝順序
(1)影向の松 (2)伴氏社 (3)地主神社 (4)文子天満宮 (5)御后三柱 (6)牛舎 (7)火之御子社 (8)本殿
北野天満宮の本殿にお詣りするには、実に7つのステップがあります。といっても難しいことではなく、参道に沿って順番に並んでいますので、ひとつひとつお詣りしていけばよいだけです。
奈良の春日大社であれば、祓戸神社の後、まず榎本神社にお詣りしてから、本殿、若宮とお詣りします。これは神話の時代から続く「国譲り」を参拝順序で体験できるように順序立てられています。歴史の古い順にお詣りします。ギネスブック公認の世界最古の国・日本では、「昔話」の前、「伝説」の更に先、「神話」の時代まで、歴史が絶えることのない一本の道で現代の私たちまで繋がっています。
(1) 影向の松
神社の境内に大きな御神木がありますが、本当は逆で、大きな木があるところに社殿が整えられました。初雪の降った日には、道真公が降りてこられて詩歌を詠まれると伝説があり、初雪が降った日には、筆と硯と墨をそえて「初雪祭」が行なわれています。「文道大祖 風月本主」と讃えられた道真公らしい、なんとも薫り高いお祭りです。
(2) 伴氏社
子供が立派に成長したことは、親が立派であったことの証しです。もし貴方が立派であるとすれば、それは御両親が立派だったということで、貴方が本当に立派かどうかは、貴方の子供が立派に成長するかどうかで評価されます。菅原道真公が御立派であったことは、その母君のみならず、母君のご実家の伴氏が立派であったということですから、伴氏社が祀られています。
こうした「家名を上げる」という考え方が、子供にすれば、「お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんの為にも立派になろう」という、真っ当なモチベーションになっていきます。北野天満宮には、伴氏社に始まり、文子天満宮、御后三柱と、菅原道真を育てた功績を讃えるお社が祀られてあり、日本の伝統的な価値観に直に触れることができます。
(3) 地主神社
参道は本殿ではなく地主神社に向かって真っ直ぐ伸びています。地主神社の御祭神は「天神地祇(てんしんちぎ)」。天地の神々、八百万の全ての神様という意味で、北野天満宮の創建前から祀られていました。付近は一面の松林であったと伝わり、現在でも北野天満宮の社紋は「梅」と合わせて「松」を冠しています。
(4) 文子天満宮
道真公の乳母をつとめていた多治比文子(たじひのあやこ)は、九州の太宰府で道真が亡くなったと聞いた後も、道真を慕って、庭に小さな祠 (ほこら)を設けて道真公を拝んでおりました。天慶5年(942)、文子に北野の右近の馬場(現在の北野天満宮の地)に祀ってもらいたいとの道真公の託宣(お告げ)があり、現在の北野天満宮が創建されることになります。前身の文子天満宮は現在も下京区にあり、京都駅から徒歩12分ほどでお訪ね頂けます。
(5) 御后三柱
このたびは 幣(ぬさ)も取り敢えず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに
神様への捧げものは、必ずしも幣である必要はないと、心を込めて紅葉を手向けられました。礼節を失わず、かえって生き生きとした信仰の姿を現してみせたこの歌は、百人一首にも採られて余りに有名です。北野天満宮の本殿の裏には、道真公の父君と祖父君、一番始めの御先祖にあたる天穂日命(あめのほひのみこと)の三柱が祀られています。神社では普通、本殿の背後には何もなく、まして御本殿の祭神と背中合わせに祀られるということはありませんが、こういうところにも、道真公ならではの融通無碍な特徴がよく現れています。
(6)牛舎
撫でて祈ると、なんでも一言だけ願いが叶うと信仰されている「一願成就のお牛さん」。後ろには磐座(いわくら)があります。本当は逆で、もともと磐座のあった場所に、お牛さんが置かれ、絵馬が掛けられるようになりました。磐座が社殿になり、社殿を家庭に持ち込んだものが神棚です。磐座については、下記の特設サイトで詳しい記事をご覧頂けます。
(7)火之御子社
雷を祀りする火之御子社(ひのみこしゃ)も、北野天満宮の創建前から鎮座していたお社です。菅原道真公を「雷公」と呼ぶようになったのも、この神社によります。元いた神様と仲良くなって、ひとつに融け合っていかれました。
ここまで、(1)影向の松 (2)伴氏社 (3)地主神社 (4)文子天満宮 (5)御后三柱 (6)牛舎と、参拝順序の順にお詣りしていくと感慨がまるで違うのをお感じになって頂けると思います。さあ、いよいよ御本殿にお詣りください。心願成就を心よりお祈り申し上げております。
「鬼切丸」刀剣探訪
渡辺綱が羅城門(後世に「羅生門」)で鬼を切った話は、謡曲『羅生門』ほかにとられて余りに有名です。『平家物語』をもとに、舞台を一条戻橋から羅城門に変えて創作され、昔話として定着しました。その「鬼切丸」が、北野天満宮の宝物殿で公開されています。刀剣の御朱印も人気です。常時公開されているわけではありませんが、北野天満宮と上七軒の関連行事と合わせて訪ねることができます。
芥川龍之介『羅生門』を原文で讀む
芥川龍之介の『羅生門』は、令和三年現在、日本國中の書店で置かれてゐません。というと、いささか語弊があるかもしれませんが、半分は本當です。當用漢字に置き換へられ、假名遣ひも書き変へられ、ルビまで適當に振られてゐるのですから。
漢字や假名遣ひ、ルビなどは、絵画で言へば、筆のタッチや色使ひに相當するものです。よく似せてゐてもタッチや色使いが微妙に異なるゴッホの『ひまわり』は、どこまでいつてもゴッホに似た絵であつて『ひまわり』を鑑賞したことにはならないのと同じやうに、漢字や假名遣ひ、ルビの異なる『羅生門』を讀んでも、本當は『羅生門』を鑑賞したことにはならないのです。
夏目漱石や川端康成、三島由紀夫、谷崎潤一郎など、日本を代表する文豪の全ての作品に同じことは言へて、一字一句に神経をすり減らし、果ては自殺までしてしまつた作家もゐるといふのに、彼らはそうは書いてゐない夏目漱石や川端康成、三島由紀夫、谷崎潤一郎の書籍が書店に並んでゐるのが現状です。
どうしてそんなことになつてしまつてゐるかは、詳しくは「はる家の假名遣ひ」を讀んで頂くとして、もし『羅生門』を讀んで、一度も面白いと思つたことがないといふ方がいらつしゃれば、次にご紹介する原文でお讀みくださいますと、僅か6頁の傑作短編小説に、その薫りの違ひを、きつと感じて頂けると思ひます。
北野天満宮の名刀「鬼切丸」ゆかりの羅生門(史跡名は羅城門)は、現在も残る石碑まで、実際に[はる家 梅小路」から自転車10分でお訪ねいただくことが可能です。羅城門お出掛けに限り、無料で自轉車をご利用いただけます。
京都と奈良の伝統行事
毎月
リンクから各公式サイトをご覧いただけます。
■毎日※但し祭典執行日は行なわれません。
[奈良]春日大社 9:00 朝拝(朝拝スケジュール)
春日大社では毎日欠かさず、朝のお参りが行なわれています。これを朝拝(ちょうはい)と呼び、神職の指導を受けながら予約不要でどなたでも安心してご参加いただけます。「春日(かすが)」とは、「すがすがしい」の「すが」に、接頭語「か」が付いた言葉といわれます。奈良でとびきりの清浄を味わいに、ぜひ早朝にお参りを。
■毎月 初午の日 [京都]伏見稲荷大社 10:00 月次初午祭
■毎月 初卯の日 [奈良]大神神社 10:00 卯の日祭
■毎月 初辰の日 [京都]貴船神社 10:00 初辰祭
■毎月 第一日曜日[京都]地主神社 14:00 えんむすび地主祭り
1日 [京都]平安神宮 9:30 月首祭
1日 [京都]石清水八幡宮 10:00 月始祭
1日 [京都]上賀茂神社 9:30 月次祭
1日 [京都]下鴨神社 10:00 月次祭
1日 [京都]伏見稲荷大社 月次祭
1日 [京都]松尾大社 10:00 月次祭
1日 [京都]平野神社 10:00 月次祭
1日 [京都]北野天満宮 10:00 月次祭
1日 [京都]貴船神社 10:00 月次祭
1日 [京都]八坂神社 10:00 月次祭
1日 [京都]梅宮大社 9:00 月次祭
1日 [京都]吉田神社 9:00 月次祭
1日 [京都]由岐神社 9:00 月次祭
1日 [京都]愛宕神社 10:00 月次祭
1日 [京都]粟田神社 6:00 月次祭
1日 [京都]安井金比羅宮 11:00 月次祭
1日 [奈良]石上神宮 10:00 月次祭
1日 [奈良]橿原神宮 10:00 月次祭
1日 [奈良]大神神社 10:00 月次祭
1日 [奈良]龍田大社 8:00 月次祭
1日 [奈良]廣瀬大社 7:00 月次祭
1日 [奈良]大和神社 月次祭
1日 [奈良]丹生川上神社 上社 朔旦祭
1日 [奈良]丹生川上神社 中社 月次祭
1日 [奈良]丹生川上神社 下社 月次祭
1日 [奈良]談山神社 10:00 月次祭
1日 [奈良]ならまち御霊神社 7:00 月次祭
11日 [奈良]橿原神宮 10:00 月次祭
15日 [京都]平安神宮 9:30 月次祭
15日 [京都]石清水八幡宮 10:00 月次祭
15日 [京都]松尾大社 10:00 月次祭
15日 [京都]貴船神社 10:00 末社祭
15日 [京都]八坂神社 10:00 月次祭
15日 [京都]梅宮大社 9:00 月次祭
15日 [京都]愛宕神社 10:00 月次祭
15日 [京都]粟田神社 6:00 月次祭
15日 [奈良]石上神宮 10:00 月次祭
15日 [奈良]大神神社 10:00 講社崇敬会月次祭
15日 [奈良]大和神社 月次祭
15日 [奈良]丹生川上神社 上社 月次祭
15日 [奈良]ならまち御霊神社 7:00 月次祭
16日 [奈良]丹生川上神社 中社 月次祭
17日 [奈良]談山神社 10:00 月次祭
17日 [奈良]率川神社 10:00 月次祭
18日 [京都]吉田神社 9:30 月次祭
19日 [京都]平安神宮 9:30 月次祭
19日 [京都]石清水八幡宮 10:00 厄除開運交通安全祈願祭
21日 [京都]白峯神宮 月次祭 於:崇徳天皇御廟所
21日 [奈良]橿原神宮 10:00 月次祭
21日 [奈良]春日大社 10:00 旬祭
22日 [京都]由岐神社 9:00 月次祭
23日 [京都]愛宕神社 10:00 月次祭
25日 [京都]北野天満宮 10:00 月次祭 天神市(骨董市)
はる家 東山
築百有余年の京町家、職住一体の「表屋造り」を伝える[はる家 東山]。京都駅から地下鉄十五分、年間千二百万人以上が訪れる京都東山に位置し、清水寺、祇園、南禅寺ほかへ徒歩圏内。朝晩は白川の小川沿いを歩く清々しい散策をお楽しみ頂けます。
所在地:〒605-0026 京都市東山区古川町542番地4
[はる家 東山]のサイトを見る
はる家 梅小路
築百有余年の京町家四棟が隣り合う[はる家 梅小路]。京都駅から程近く清水寺、祇園、金閣寺ほかにバス一本。町家ならではの「通り庭」があり、坪庭、出格子、円窓、縁側など伝統的な京都の佇まいを伝えます。
所在地:〒600-8834 京都市下京区和気町1番地12
[はる家 梅小路]のサイトを見る
はる家 ならまち
築百二十年を超える奈良の庄屋屋敷。日本庭園、家族風呂、縁側つき客室など伝統的な日本家屋の佇まいを伝えます。歴史的な町並み「ならまち」に位置し、奈良公園、大仏殿ほか五つの世界遺産に徒歩圏。奈良駅からバス八分(徒歩十五分)。
所在地:〒630-8342 奈良市南袋町31番地4
[はる家 ならまち]のサイトを見る
空室検索・2泊以上優待
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はる家 総合予約 075-533-3310(8:30-14:30|16:00-21:00)